トニー賞、ローレンス・オリヴィエ賞にノミネートされた注目作が待望の日本初演!

原作映画「神経衰弱ぎりぎりの女たち」は、1988年に公開され、ヴェネツィア国際映画祭で脚本賞を受賞した、スペイン映画界の名匠ペドロ・アルモドバルによる傑作です。2010年にブロードウェイでミュージカルとして上演されると、楽曲賞などトニー賞3部門にノミネート、2014年に上演されたウエストエンドではローレンス・オリヴィエ賞2部門にノミネートされ、大きな話題となりました。その後2019年にオランダ、2025年にはオーストラリアと世界各地で上演された作品が、ついに待望の日本初演を迎えます。
本作の演出は、2006年に劇団TipTapを旗揚げし、多数の作品で作・演出を担当した上田一豪。近年では『9 to 5』『のだめカンタービレ』など多くの話題作を手掛け、2024年に上演された『この世界の片隅に』『HERO THE MUSICAL』では第50回菊田一夫演劇賞を受賞。言葉と音楽の精密な設計と物語の推進力に定評のある上田が本作をどのように描くのか、期待が高まります。
望海風斗×和希そら本格初共演!髙嶋政宏が14年ぶりにミュージカルに挑む!
秋山菜津子、長井短ら実力派が織りなす濃厚なラテンミュージカルコメディ!
主演を務めるのは、確かな歌唱力や圧倒的な表現力と存在感で観客を魅了し続ける望海風斗。共演には、舞台、映像ともに第一線で活躍する秋山菜津子。24年に宝塚歌劇団を退団し、歌、踊り、演技の高い技術力を持ち、本作でファン待望の望海との初共演を果たす和希そら。俳優業のほか、モデルやエッセイストとしても活躍し、本作がミュージカル初挑戦となる長井短。12年の『エリザベート』以来14年ぶりのミュージカルに挑む髙嶋政宏。さらに溝口琢矢、黒川桃花、遠山裕介と多彩な顔ぶれが集結しました。
これまでミュージカル俳優との共演が多かった望海が、本作では秋山、長井、髙嶋ら錚々たる演劇人と共に作品を創り上げます。
演出の上田が、「望海風斗主演に最もふさわしい作品」として強く推薦したことで上演が実現した本作。多彩な顔ぶれによりどのような人間模様が描かれるのか、どうぞご期待ください。
あらすじ
女優のペパ(望海風斗)が電話のベルで目を覚ますと、恋人・イバン(髙嶋政宏)が唐突に別れを告げる。
「僕は君にふさわしくない」
ペパは風変わりなタクシー運転手(遠山裕介)の助けを借り、彼のアパートへと向かうが、何週間も不在にしていることが判明。
イバンを探す女性がもう一人。元妻ルシア(秋山菜津子)。
彼女は19年前に自分を捨てたイバンを訴えようと弁護士のパウリーナ(長井短)に相談をしている。しかし、実はイバンの新しい恋人がパウリーナ…!
意気消沈のペパは家に戻り、親友のカンデラ(和希そら)とお互いの悩みを分かち合う。そんな中、カンデラの恋人がテロリストとして指名手配され、イバンの息子・カルロス(溝口琢矢)とその婚約者マリサ(黒川桃花)が訪ねてきて、ペパは自分が妊娠していることを知り、更に思い詰めたカンデラがペントハウスのテラスから飛び降りてしまう…!
事態が混乱を極める中、それぞれの女性たちの行動が大きな事件を巻き起こす−−。
演出プロフィール
上田一豪(うえだ・いっこう)
2006年、早稲田大学在学中に劇団TipTapを旗揚げし、以降劇団の全ての作品で作・演出を担当。2012年に文化庁在外研修員としてニューヨークに留学し、帰国後は商業舞台の演出・訳詞も担当するなど活躍の幅を広げている。2024年に『この世界の片隅に』『HERO THE MUSICAL』で第50回菊田一夫演劇賞を受賞、『ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル』では演出スーパーバイザーを務めた。近年の主な作品に、『のだめカンタービレ シンフォニックコンサート』(25)、『Next to Normal』『9 to 5』『Catch Me If You Can』『ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル』『この世界の片隅に』(24)などがある。
キャストプロフィール&コメント
望海風斗(のぞみ・ふうと)
2003年宝塚歌劇団に入団、2017年雪組トップスターに就任。2021年の退団後は舞台を中心に活躍し、2023年第30回読売演劇大賞にて優秀女優賞、第48回菊田一夫演劇賞にて演劇賞受賞。その他、NHKラジオ「望海風斗のサウンドイマジン」でパーソナリティーを務めるなど活躍の場を広げている。近年の主な出演作に、【舞台】『エリザベート』『マスタークラス』(25)、『next to normal』(24、22)、『ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル』(24、23)、『イザボー』(24)、『DREAMGIRLS』(23)などがある。26年2月に『エリザベート TAKARAZUKA30thスペシャル・ガラ・コンサート』への出演を控える。
【コメント】
待ってました!ドタバタ情熱ラブコメディ‼
仮の台本を読むだけでもはちゃめちゃで面白く、愛に振り回されるキャラクター達が悩ましく愛おしく勇ましい。今にもお酒片手に踊り出したくなるような素敵な音楽。
大好きな上田一豪さんと、最高に魅力的で個性豊かなキャストの皆さまと一緒にこの作品を創り上げられる日を今から楽しみにしております!
日本初演ということで、どんな作品になるのか誰にもわからない…是非、神経衰弱ぎりぎりの私たちを観に劇場にいらしてください!
秋山菜津子(あきやま・なつこ)
中学・高校時代から演劇活動を始める。テレビ・映画・舞台と幅広く活躍しているが、特に舞台での演技の評価が高く、第36回紀伊國屋演劇賞個人賞、第9回読売演劇大賞優秀女優賞、杉村春子賞、第14回読売演劇大賞優秀女優賞、第22回読売演劇大賞最優秀女優賞と数々の栄誉に輝く。近年の主な出演作に、【舞台】『星の降る時』『きたやじオン・ザ・ロード〜いざ、出立!!篇〜』(25)、【映画】『アンダードッグ』(20)、『その瞬間、僕は泣きたくなった -CINEMA FIGHTERS project-「海風」』、【ドラマ】『御上先生』(25・TBS)、『クロサギ』(22・TBS)などがある。26年1月に『クワイエットルームにようこそ The Musical』への出演を控える。
【コメント】
ルシア役で出演のお話をいただいた時は、正直嬉しさよりも先にびっくり!でした。これまでミュージカルや音楽劇に出演はしてきましたが、“日本初演”の海外のミュージカルというのは初めてだし、共演の方々はミュージカルの俳優さんが多いし、私でいいの?という驚きです。
でも、呼んでいただいたからにはこの機会と作品を楽しみつつ、精一杯取り組んで観客の皆さまにお届けしたいと思います。なんだかちょっと変わった面白いミュージカルになる予感がしています。どうぞお楽しみに。
和希そら(かずき・そら)
2010年宝塚歌劇団に入団。歌・ダンス・芝居の三拍子揃った男役として活躍。『アナスタシア』『WEST SIDE STORY』では女性役でも注目を集める。『双曲線上のカルテ』(23)や『心中・恋の大和路』(22)、『夢千鳥』(21)での主演を経て2024年2月に退団。退団後の主な出演作に、【舞台】『SIX』『SPY×FAMILY』『梨泰院クラス』(25)、『9 to 5』(24)などがある。26年3月にミュージカル『ジキル&ハイド』にルーシー・ハリス役で出演予定。
【コメント】
作品のタイトルを見て、一瞬トランプの方に引っ張られながらも、これはどんなお話なんだ?私はどんなギリギリを演じるんだ?と興味が湧きました。
ラテンテイストのブロードウェイ・ミュージカルということで、また新たな世界に血が滾ります。
そして共演者の皆様は、お歌はもちろんのこと、本当に素敵なお芝居をされる方々ばかりなので、ご一緒できるのがとっても楽しみです。
日本初演のこの作品、皆様も是非楽しみになさっていてください。
長井短(ながい・みじか)
舞台、映画、ドラマへの出演のほか、モデルとしても活躍。エッセイスト、小説家としてコラムの連載や書籍を出版するなど活動の幅は多岐にわたる。近年の主な出演作に、【舞台】『十二夜』『Bug Parade』(25)、『ヴェニスの商人』『共闘者』『相続税¥102006200』(24)、【映画】『かくかくしかじか』(25)、『若き見知らぬ者たち』『赤羽骨子のボディーガード』『もしも徳川家康が総理大臣になったら』『逃走中 THE MOVIE』(24)、【ドラマ】『塀の中の美容室』(25・WOWOW)、『特捜9 season7』(24・EX)などがある。
【コメント】
見るのは大好きだけれど、自分が一員になる日が来るなんて考えたこともなかったミュージカル…!喜びと緊張で、既に神経衰弱気味です。
初めては1回きり。私にとって初めてのミュージカルですが、この演目も、日本での上演は初めて。初めて同士で仲良くやれたらいいなと台本を読む日々です。
かっこいい共演者の皆さんを見つめて見つめて、全力で喰らいつこうと思います。
どうぞお楽しみに!
髙嶋政宏(たかしま・まさひろ)
1987年に映画『トットチャンネル』で俳優デビュー。同作及び映画『BU・CU』で第11回日本アカデミー賞新人俳優賞、第30回ブルーリボン賞新人賞、第61回キネマ旬報新人男優賞などを受賞。近年の主な出演作に、【舞台】『中村仲蔵 ~歌舞伎王国 下剋上異聞~』(25、24)、『神州無頼街』(22)、『醉いどれ天使』(21)、【映画】『THEオリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウMOVIE』『でっちあげ~殺人教師と呼ばれた男』(25)、『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』(24)、【ドラマ】『ちはやふる-めぐり-』(25・NTV)、『TRUE COLORS』(25・NHK BS・BSP4K)、『おいち不思議がたり』(24・NHK BS・BSP4K)などがある。26年に連続テレビ小説『風、薫る』、映画『ズートピア2』への出演を控える。
【コメント】
まず、何よりもアントニオ•バンデラスを世に送り出したスペインの巨匠ペドロ•アルモドバルの作品であるということが大きいですね。ポップで、あのなんとも言えない艶やかで色気のある監督が大好きです。
その日本初演に参加できるなんて今から激しくエキサイトしてます!
素晴らしい共演者で稽古が始まるのが今から待ち遠しいです。ただ今回のこの神経衰弱ギリギリは超絶技巧でバカバカしいことをどマジでやらないといけないので皆んなでヒィヒィ言いながら稽古したいですね。
とにかく笑って、時々、いやらしくて💓な作品。楽曲の素晴らしさに反してセリフ、歌詞のおもしろギャップの妙をたっぷりお楽しみください。
公演概要
公演名称 ミュージカル『神経衰弱ぎりぎりの女たち』
原作 ペドロ・アルモドバル(映画「神経衰弱ぎりぎりの女たち」)
脚本 ジェフリー・レーン
音楽/歌詞 デイヴィッド・ヤズベク
演出 上田一豪
出演 望海風斗 秋山菜津子 和希そら 長井短
溝口琢矢 黒川桃花 遠山裕介 髙嶋政宏 ほか
製作 TBS ワタナベエンターテインメント
東京公演 2026年6月7日(日)~21日(日)
会場 日本青年館ホール
※福岡・大阪・名古屋公演の詳細は後日改めて発表いたします。
公式サイト https://www.shinkeisuijaku.jp
公式X @girigiri2026
ハッシュタグ #ぎりぎり2026

