舞台『醉いどれ天使』製作発表の模様を写真にてお届け

News

2025年11月7日(金)~23日(日)に東京・明治座、2025年11月28日(金)~30日(日)に名古屋・御園座、2025年12月5日(金)~14日(日)に大阪・新歌舞伎座で開催される舞台『醉いどれ天使』の製作発表が2025年10月16日(木)に開催されました。製作発表の模様を写真にてお届けします。

画像クリックで拡大

撮影:MATSU

黒澤明と三船敏郎が初めてタッグを組んだ伝説の作品、今秋、舞台に蘇る。

日本をはじめ世界中に大きな影響を与えた名匠・黒澤明と、その多くの作品で主演を務めた三船敏郎。後に次々と傑作を生み出すことになる二人が初めてタッグを組んだ映画が「醉いどれ天使」です。戦後の混沌とした時代に生きる人々の葛藤をいきいきと描いた映画「醉いどれ天使」は、黒澤明監督による力強く斬新な世界観と三船敏郎の荒々しくも繊細な演技が絶賛され、今なお伝説の名作として世界中で愛されています。
映画史に燦然と輝く本作ですが、映画が公開された 1948年4月から約半年後、ほぼ同じキャストとスタッフが集結し、舞台作品として上演されたという記録が残っています。その後、当時の舞台台本は長い間眠っていましたが、近年偶然にも発見され、満を持して2021年に舞台化。大盛況のうちに幕を閉じました。
この度、新たなスタッフ・キャストにより、25年舞台版『醉いどれ天使』の上演が決定。色あせることのない普遍性を持ち、今を生きる私たちにも強く訴えてくるメッセージ。混沌とした現代に上演する意味を受け止め、日本映画史上最強コンビの原点ともいえる作品が再び舞台に蘇ります。今も傑作として語られる映画版、そして48年、21年の舞台版。それぞれの作品が持つ魅力を引き継ぎながらも、新たな視点で紡ぐ『醉いどれ天使』の世界。映画でも印象的なダンスシーンをはじめ、ライブならではのフィジカルでエネルギッシュな表現も満載。
戦後の人々が命を燃やすように生きる姿を濃密に描き出します。

新たなスタッフ・キャストで現代社会に熱く突きつける衝撃の話題作。北山宏光が6年ぶりとなる主演舞台で黒澤作品に挑む!

脚本は、前回に続き蓬莱竜太が務めます。演劇界のみならず映画脚本、映像作品でも好評を得ており、骨太な物語を生み出し人間を深く描き出すその力で、黒澤作品をさらに跳躍させていきます。演出は、映画にとどまらず演劇、オペラ、テレビドラマ、コンサートなど、ジャンルを越えて活躍の場を広げている深作健太。現代社会が抱える問題を組み込み問いかける演出に定評のある深作が戦後の時代をいかに描くのか、今の時代に上演される意義が見出されることでしょう。
そして、三船が演じた闇市を支配する若いやくざ・松永に挑むのは6年ぶりの主演舞台となる北山宏光。巧みな表情管理で繊細な演技を魅せる北山が、内に秘める男臭くまっすぐな情緒を松永に反映させます。

幅広いジャンルから豪華キャスト陣が集結!

松永と対峙する酒好きで毒舌な貧乏医師【真田】は、時代劇から現代劇まで、その繊細かつ大胆な演技で、幅広い役柄を表現する渡辺大が演じます。松永と同郷で彼に思いを寄せる【ぎん】は、「AKB48」の2代目総監を務め、21年の卒業後は俳優として精力的に活動する横山由依と、子役時代からバラエティやテレビドラマを中心に活躍し、今作が舞台初出演となる岡田結実がWキャストで彩ります。
松永の恋人でダンサーの【奈々江】は、24年の「乃木坂46」卒業後も、その類まれなキャラクターを武器に新たな魅力を発言する阪口珠美。真田の診療所に住み込む【美代】は、数々の話題作に出演し、シリアスもコメディも変幻自在に演じ分ける実力派、佐藤仁美。松永の兄貴分【岡田】は、長い芸歴で培った確かな演技力で、独特の存在感を放つ大鶴義丹が務めます。戦後の混沌とした時代を背景に、不器用ながらも人間味あふれる登場人物たちが現代に生きる我々に問う、衝撃の話題作にご注目ください。

【あらすじ】

当たり前のように存在していたすべてが失われた、敗戦後の東京。戦争で帰る場所を失った人々は、荒れ果てた都市に流れ着き、闇市でその日その日を生き延びていた。
ある夜、銃創の手当てを受けに、闇市の顔役・松永(北山宏光)が真田(渡辺大)の診療所を訪れる。真田は闇市の界隈に住む人々を診る町医者で、酒に溺れ口は悪いが、心根は優しく一流の腕の持ち主。顔色が悪く咳込む松永を、診療所に住み込みで働く美代(佐藤仁美)も心配する。一目見て肺病に侵されていると判断した真田は治療を勧めるが、松永は言うことを聞かずに診療所を飛び出し、闇市の様子を見回るのだった。居酒屋で働く同郷の幼馴染・ぎん(横山由依・岡田結実)は、そんな松永を心配しつつも、密かに想いを寄せるようになっていた。
しかし、着々と病魔が松永を蝕み、ダンサーの奈々江(阪口珠美)は彼から離れていく。戦後の混乱の中、松永の采配によって落ち着きを保っていた闇市だったが、松永の兄貴分・岡田(大鶴義丹)が出所し、闇の世界の力関係に変化が起きていくのであった…。

【黒澤プロダクション コメント】

このたび、映画『醉いどれ天使』が再び舞台として甦ることを、心より嬉しく思っております。
本作は、戦後の混沌とした時代において、黒澤明が人間の強さと弱さ、そして希望を描いた記念すべき作品であり、俳優・三船敏郎との最初の邂逅でもあります。
舞台という新たな表現の場において、現代の感性と技術をもってこの物語がどう描かれるのか、大きな期待を寄せております。黒澤が遺したメッセージが、今を生きる人々の心に届くことを願っております。

【スタッフ プロフィール】

脚本:蓬莱竜太(ほうらい・りゅうた)
1976年1月7日生まれ 兵庫県出身
1999年に劇団モダンスイマーズの旗揚げに参加。以降、全公演の作・演出を務める。19年の劇団公演『ビューティフルワールド』において第27回読売演劇大賞優秀演出家賞、24年には『雨とベンツと国道と私』でバッカーズアワード演劇奨励賞を受賞。他、『まほろば』(08 新国立劇場・栗山民也演出)で第53回岸田國士戯曲賞、『母と惑星について、および自転する女たちの記録』(16 パルコ劇場・栗山民也演出)で第20回鶴屋南北戯曲賞、『消えていくなら朝』(18新国立劇場・宮田慶子演出)で第6回ハヤカワ悲劇喜劇賞と数多くの演劇賞を受賞。映画やドラマなど映像作品での評価も高く、人形劇ムービー『しがらみ紋次郎~恋する荒野路編~』(21)では脚本のみならず初監督も務めた。近年の主な作品に、【舞台】『消えていくなら朝』(25作・演出)、『おどる夫婦』(25作・演出)、『中村仲蔵~歌舞伎王国下上異聞~』(24演出)、『ひげよ、さらば』(23脚本・演出)、『広島ジャンゴ 2022』(22作・演出)、『首切り王子と愚かな女』(21作・演出)、『渦が森団地の眠れない子たち』(19作・演出)、赤坂大歌舞伎『夢幻恋双紙 赤目の転生』(17作・演出)のほか、自身がプロデュースする演劇ユニット・アンカル『昼下がりの思春期たちは漂う狼のようだ』(21、23作・演出)、【映画】『劇場』(20脚本)、『ピンクとグレー』(16脚本)、【ドラマ】『平成細雪』(18 NHK BSプレミアム・脚本)など。

演出:深作健太(ふかさく・けんた)
1972年9月15日生まれ 東京都出身
2000年、父・深作欣二と共に脚本・プロデューサーとして『バトル・ロワイアル』を制作。03年、撮影中に逝去した父の跡を継いで『バトル・ロワイアルII【鎮魂歌】』で監督デビュー。以降、舞台、TV ドラマなど多様なジャンルの作品を演出している。『バトル・ロワイアル』にて第24回日本アカデミー賞優秀脚本賞、第20回藤本賞新人賞、『バトル・ロワイアルI【鎮魂歌】』にて第58回毎日映画コンクール脚本賞を受賞。2010年の舞台『罠』以降は演出家として演劇やオペラを手掛けている。近年の主な作品に、【舞台】『フェードラー炎の中で一』「坊っちゃん劇場 第18作ミュージカル『新・鶴姫伝説~鎧に白い花を〜山「真夜中に起こった出来事』(25 演出)、『ルルー地霊・パンドラの箱-』『罠』『ノラーあるいは、人形の家-』(24演出)、『未婚の女』『ファンファーレ!!~響き続けた吹奏楽部の物語~』『火の顔/アンティゴネ』(23 演出)、【映画】『ケンとメリー雨あがりの夜空に』『夏休みの地図』(13 監督)、『僕たちは世界を変えることができない。』(11監督)など。

【キャストプロフィール】

北山宏光(きたやま・ひろみつ)
1985年9月17日生まれ 神奈川県出身
2023年9月にTOBEとともに新しいエンターテイメントに挑戦していくことを発表。23年11月17日にデジタルシングル「乱心-RANSHIN-」でソロデビュー。楽曲制作やライブの演出も手掛けるほか、俳優活動など幅広く活躍している。24年8月26日には 1st Album「ZOO」をリリースし、全国9都市を巡るライブツアー「HIROMITSU KITAYAMA『ZOO』」を開催。さらに25年6月16日には 2nd Album「波紋-HAMON-」をリリースし、全国11ヵ所でツアーを開催した。近年の主な作品に【ドラマ】『DOCTOR PRICE』(25・NTV)、『君が獣になる前に』(24・TX)がある。

渡辺大(わたなべ・だい)
1984年8月1日生まれ 東京都出身
2002年、ドラマ『壬生義士伝~新選組で一番強かった男』(TX)で俳優デビュー。18年に主演を務めた映画『ウスケボーイズ』では、マドリード国際映画祭・アムステルダム国際フィルムメーカー映画祭において最優秀主演男優賞を受賞している。近年の出演作に、【舞台】『Take Me Out』『TARKIE~伝説の女たち~』(25)、『透明の季節』『罠』(24)、【映画『長崎一閃光の影でー』『シンペイ歌こそすべて』(25)、『六人の嘘つきな大学生』(24)、【ドラマ]『看守の流儀』(25・EX)、『いきなり婚』
(25・NTV)、「大岡越前7』(24・NHKBS)、『笑うマトリョーシカ』(24・TBS)、『さすらい署長風間昭平SPとやま庄川峡殺人事件』(24・TX)などがある。

横山由依(よこやま・ゆい)
1992年12月8日生まれ 京都府出身
2009年にAKB48の9期生オーディションに合格後、15年12月から19年3月までAKB48 グループの2代目総監督を務めるなどグループの中心として活躍。21年にグループを卒業後、舞台・ドラマ・バラエティ番組など活動の幅を広げている。返年の出演作に、【舞台】『Lovely wife』(25)、『カルメン故郷に帰る』『ハザカイキ』(24)、【映画】『IF I STAY OUTOF LIFE.3Part IIHANARE RARENAII』(22)、『空母いぶき』(19)、【ドラマ】『レプリカ元妻の復讐』(25・TX)、『ペットドクター花咲万太郎の事件カルテ 2~お隣さんは殺人犯!?~』(23・BS-TBS)などがある。

岡田結実(おかだ・ゆい)
2000年4月15日生まれ 大阪府出身
2001年に1歳で子役モデルとしてデビューし、14年には第22回ピチレモンオーディションでグランプリを受賞。バラエティ番組や情報番組で活躍するほか、17年に映画『傷だらけの悪魔』で女優デビュー後は、ドラマ・映画にも多数出演する。近年の出演作に、【映画】『他人は地獄だ』(24)、『26時13分』(23)、『ウラギリ』(22)、【ドラマ】『天城越え』(25・NHKBS)、『失踪人捜索班 消えた真実』(25・TX)、『年下彼氏2』(24・ABC)、『奴劇場フレンドリー捜査官』(24・CBC)、『たとえあなたを忘れても』(23・ABC)、『ああ、ラブホテル~秘密~』(23・WOWWOW)などがある。

阪口珠美(さかぐち・たまみ)
2000年4月15日生まれ 大阪府出身
2016年、乃木坂46の3期生オーディションに合格しデビュー。24年には1st写真集『青いバラ』を発売し、同年に約8年間在籍したグループを卒業。お散歩番組「ぐるり東京 江戸散歩」(MX)のMCや情報番組「Gヘルスケア」(TBS)のナビゲーターを担当するなどマルチに活躍している。近年の出演作に、【舞台】『少年のアビス』(25)、『ナナマル サンバツ THE QUIZ STAGE O』(21)、「ナナマルサンバツ THE QUIZ STAGE ROUND 2』(19)、『ザンビ THEATER’S END』(19)、『星の王女さま』(18)、【ドラマ】『ザンビ』(19・NTV)などがある。

佐藤仁美(さとう・ひとみ)
1979年10月10日生まれ 愛知県出身
1995年、第20回ホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリを受賞し、同年にドラマ「海がきこえる〜アイがあるから~』(EX)で女優デビュー。97年には映画『バウンス ko GALS』で主演を務め、第40回ブルーリボン賞など計3つの映画賞で新人賞を受賞。近年の出演作に、【舞台】『ある日、ある時、ない男。』『消失』(25)、『ヴィンチェンツオ』『SUNNY』(23)、『七転抜!戸塚宿』(20)、【映画】【ドラマ】『教場シリーズ』(20、21、23・CX)、『満天のゴール』(23・NHK)、『女神の教室~リーガル青春白~』(23・CX)などがある

    大鶴義丹(おおつる・ぎたん)
    1968年4月24日生まれ 東京都出身
    大学在学中の1988年、主演を務めた映画『首都高速トライアル』で本格デビュー。舞台・映画・ドラマに多数出演するほか、小説家や映画監督としても活動の幅を広げている。近年の出演作に、【舞台】『リア王 2025』『爺さんの空』(25)、『新版・天守物語』『VAVAVA 男と女、星月夜に・・・』『ジャガーの眼』『リア王2024』『松井誠PRODUCE 公演Vol.2』「帰って来た蛍~永遠の言の葉~』『セブンスヒーロー』『後鳥羽伝説殺人事件』(24)、【映画】『中山教頭の人生テスト』(25)、『ファストブレイク』『コウイン~光陰~』(24)、【ドラマ】「おむすび』(25・NHK)、『正直不動産2』(24・NHK)などがある。

    【公演概要】

    公演名称 『醉いどれ天使』

    原作 黒澤明 植草圭之助
    脚本 蓬莱竜太
    演出 深作健太

    出演 北山宏光
       渡辺 大 横山由依・岡田結実(Wキャスト)阪口珠美/佐藤仁美 大鶴義丹 ほか

    公式サイト https://www.yoidoretenshi-stage.jp

    【東京公演】
    公演日程 2025年11月7日(金)~23日(日)
    会場 明治座
    チケット料金(税込)  平日:S席 13,000円A席 6,500円
               土日:S席 14,000円A席 7,500円 ※未就学児童入場不可お問合せ 明治座チケットセンター 03-3666-6666(10:00~17:00)

    【名古屋公演】
    公演日程 2025年11月28日(金)~30日(日)
    会場 御園座
    チケット料金(税込) S席 14,000円 A席 7,500円 ※未就学児童入場不可
    お問合せ 御園座営業部 052-222-8222(平日 10:00~18:00)

    【大阪公演】
    公演日程 2025年12月5日(金)~14日(日)
    会場 新歌舞伎座
    チケット料金(税込) S席 14,000円A席 7,500円※未就学児童入場不可
    お問合せ 新歌舞伎座テレホン予約センター 06-7730-2222(10:00~16:00)

    error: Content is protected !!